宮田 葵依

みやた あおい

 

2002年生まれ 大町市在住

 

 

Story

支援者 母 宮田 裕子

 

本が好き。絵が好き。アニメや映画が好き。
時折口にする、アニメソングやアニメのセリフから、おそらく全ての映像や音を記憶しているのではないかと思われる。
気持ちのコントロールがうまくできなくて、不安定になってしまうこともあるけれど、嬉しい気持ち、悲しい気持ち、痛い気持ちなどを「葵依マン(Aoiman)」という自分を投影させたオリジナルキャラクターが登場する漫画を作り、モノガタリとして心の状態を伝えてくれている。
また、高等部2年から描いていた「今日は何の日?」をテーマにした作品が皆に評価され、現在は私と一緒にオリジナルキャラのT シャツを地元の衣料品店さんに依頼して作成し、利用する事業所や地域の方に販売をしている。
ペンがあればいつでも何処でも表現の場にすることができ、絵が自分の気持ちを伝えるコミュニケーション手段となっている。

 

 

 

 

 

Suteki

ミヤタサン ノ ステキ

 

見たことないくらい清涼感のある線に、驚いた。今まで、西洋の名画から、子どものお絵描きまで、いろいろな絵を見てきた。こんなにも澄んだ線を見たのは初めてだった。なんていう透明感のある線なんだろうか。
池袋辺りで生まれ育った青年が、白馬村辺りの山奥に入って行って、流れる渓流を目の当たりにしたら、きっとこんな気分なんだろうか。最初は、自らをモチーフにしたキャラクターが、面白そうだな、と思った。映画やアニメーションが好きで、そんな銀幕のヒロインのような、アオイマンというキャラクターを作り出して、自己投影する。実際、そんな絵やイラストも面白いけれど、ボクは、彼女のひく、濁りのない線に感嘆する。真似の出来ない、埋もれさせたくない、才能の片鱗を見る。
言いたいコトや伝えたい想いを、絵の中で語る。それも立派な絵の使い道だと思う。アートとイラストの違いは、そこにあるのだし。不特定多数の人に分かりやすくイメージを伝達する情報としての絵もあれば、自分だけが満足するものもある。自分の満足を、喜んでくれる誰かも、きっと世の中にはいる。一期一会。出逢いさえあれば。そのお手伝いを、ボクらはしているのだ。
( 森泉 智哉)

 

 

 

 

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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