北原 理穂子

きたはら りほこ

 

1995 年生まれ 伊那市在住

 

 

Story

支援者 母 北原 亜矢子

 

三歳の頃には文字を覚え、気が付いた時には絵を描くことが安定剤となっていた理穂子。
初めは、ノートに大好きなキャラクターを描いていたが、次第にそのキャラクターたちが物語に登場する、手作り絵本を制作するようになった。内容は、一般的な童話やアニメに加え、理穂子なりの脚色があるオリジナルの物語やキャラクターが登場する。そんな楽しい作品が自宅には数百冊ある。その他にも、さんすうノートと称するキャラクターと数字がコラボしたものや、名刺サイズのカードに描かれたキャラクター名刺、毎年作成するキャラクターカレンダー(理穂子は、カレンダーを作りながら1年分の日の曜日も全て記憶する。)などなど。
理穂子の頭の中のキャラクターが楽しそうに描かれ、そんな作品が日々増え続けて理穂子の部屋をいっぱいにしている。

 

 

 

 

 

Suteki

キタハラサン ノ ステキ

 

好きなんだろうなぁ、キャラクター。白い紙に描かれた美少女キャラたちは、可愛くて、明るくて、でも、どこか頑固そうだ。男女を問わず、絵を描くことが好きな人たちって、少なからず、アニメやマンガが好きだと思う。もちろん、そうじゃなくても、好きな人たちもいるけれど。
ボクもマンガ漬けの子ども時代だった。北原さんのような人、作品に出会った時、一番感動するのは、絵の可愛さとか、明るい色彩とか、上手さではない。色使いでも、構図でもない。膨大な作品の量でもない。幼い頃の感性や好み、を色褪せることなく、今も持ち続けていることに、感動するんだ。実はそれが、すごく簡単で、とても難しいことだから。頑なに、でも、片意地張らずに、今も心の奥の、砂のお城を守り続けている。変わらないためには、ほんの少しずつ、変化していかなければいけない。可愛くて、明るくて、どこか頑固そうなヒロインたちは、今日も明日も、何年も先までずっと、砂のお城を守ってくれるだろう。 ( 森泉 智哉)

 

 

 

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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