伊藤 一雄

いとう かずたか

 

1988 年生まれ 伊那市在住

 

 

Story

支援者 ゆめわーく 唐木 まさ子

 

小学生の頃、法隆寺の塑像を見て、仏像が好きになる。そして仏像を描くようになった。高校卒業後、福祉施設に通所するようになる。そこで、アート活動支援の先生が来たことで、作品が増えていった。普段は、就労作業をしている。毎週金曜日の午後が余暇の時間、その時間で制作している。伊藤さんは、仏像のカッコイイところと神秘的なところが好きなのだそうだ。制作にあたって、両親も協力的だ。5年位前には、仏像の取材のため、父親がタイ旅行に連れて行ってくれた。その取材をもとに、沢山の仏像の絵が生まれた。最近は、日本各地やアジア各地の仏像をシリーズで表現したりしている。

 

 

 

 

 

Suteki

イトウサン ノ ステキ

 

味わい深いなぁ。仏像とか石像って神聖なモノだし、和紙に墨で線画っていうのも、極めて伝統的なモノ。だけど、出来上がった作品は、おばあちゃんの漬けた野沢菜みたいに、すごく親近感がある。神聖とか、伝統とか、あまり感じない。ギャップの魅力。ズレの美学。世の中にはそういうモノがある気がする。本格派投手の投げる150km の直球よりも、85km くらいのスローカーブが意外と打てなかったり、すごく大人しそうなのに、意外に毒舌だったり、微妙に王道から外れることで生まれる面白さ。こうゆう作品は、好き嫌いが分かれるのかもしれない。でも、本人はもちろん、そんなことお構いなしで、仏像や石像たちと永遠を誓い合っている様子。何だか、幸せそうに見えた。何だか、豊かそうに思えた。何か1つでも好きなコトがあり、それを軸に生活や人生の歯車が回る。それがステキで、そのステキを応援したい。 ( 森泉 智哉)

 

 

 

 

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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