川手 きわ

かわて きわ

 

1964 年生まれ 飯田市在住

 

川手さんは、生活が思うようにならないとか、つらいことがあるといったネガティブな内容の文字を紙にひたすら書いていく。書き終わると、彼女はその上から絵の具でひまわりを描き、文字を消していく。そのひまわりの色は、明るい時もあれば時として黒だったりする。それらの色は、その時々の彼女の状態と関連しているようだ。

 

 

「ひまわりと字」
鉛筆、水彩絵の具、紙

 

 

2018年図録より

 

絵の具で色が塗られたその下には何やら言葉らしきものが書きなぐられている。どうやら、「さようなら」「くび」「ばいばいですね。」「ねずみいろ」「○○さんおバカ」「きらいですね」などというネガティブな言葉らしい。そしてその上に否定するかのように黒の絵の具で塗りつぶされていたり、逆にヒマワリの絵だと言って明るい色も塗られてもいる。
作者は両親が亡くなり、現在福祉施設で暮らしているが、スタッフによると、自分が迷惑をかけたから両親はいなくなった、自分は悪い子だから大切な人に嫌われる、大切な人がいなくなる、といったネガティブな想いが作者を支配しており、そんな気持ちが高まると、紙を強迫的に要求し、床にうずくまって何枚も同じ言葉を反復的に書くのだそうだ。自分を襲うネガティブな感情に振り回されている作者だが、このように表現し続けることで何とか自分を保っているのだろうか? 作者の切実な感情が吹き荒れる心と、穏やかさを取り戻そうとする心が作品に現れている。そして何よりそれを見守るスタッフの温かいマナザシがある。(関)

「ひまわりと字」2018

「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラム
信州・アート・リングス ~文化でつながる。文化を創る。そして美しい未来へ~

長野県では、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と
「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムを開催します。
長野県の魅力ある文化プログラムをお楽しみください。

東京2020 NIPPONフェスティバル

主催-長野県/長野県教育委員会/ 信州ザワメキアート展2021 実行委員会
共催- (公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 / 茅野市美術館
長野県 令和3年度 障がい者の芸術作品展開催事業
長野県県民芸術祭2021参加

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