高村 夏美
たかむら なつみ
1996 年生まれ 茅野市在住
高村さんは自閉症の傾向があり、他者とのコミュニケーションが難しい。彼女の両親は、絵を描くことが好きな彼女を絵画教室に通わせた。彼女はそこで技術的なことを学んだが、実際に目に見えるものや体験したことをただ描くわけではなく、それを題材にしながら自身のファンタジーの世界を描いている。
「太陽さん」(右) 「るすばん」(左)
水彩色鉛筆、イラストボード
幼い頃から毎日絵を描いて過ごしてきたという高村さん。養護学校在学中に、水彩色鉛筆に出会い、作画の幅がぐんと広がったという。人と話をすることが苦手だが、コミュニケ―ションをとるのにも絵をうまく利用するそう。現在、平日の日中は事業所に通い、月に2回ほど地元の絵画教室に通いながら、好きな絵を描いている。イラストボードを使い、4か月に1作品くらいのペースで制作を続けている。生活の中にある自然の風景や自分の体験を題材にしながら、空想の世界を描く。虫や動物が擬人化され、そこの中心に自分がいる夢のような世界。色彩も豊かに独特な世界が生まれている。絵を描くことを仕事にしたいと思っている。
「太陽さん」2015
「てんとう虫の妖精」2017