坂本 三佳

さかもと みか

 

1981 年生まれ 茅野市在住

 

障害がいのある方たちのアトリエでの制作で、坂本さんはアクリル画を描いている。紙だけでなく、布やビニールシートなど、どんな素材にも描き、大小さまざまの作品が生まれている。彼女は描くごとに自分のイメージを表出することに慣れていっているようだ。

 

 

「無題」

アクリル絵の具、キャンバス

 

 

2017年図録より

 

日常の基本的な活動はなんでもこなし、元気な彼女は、学園の人気者。スカートをはきこなし事務のお仕事が好き。メンバーの名前を漢字で理解していて、お便りを連絡袋に入れるなどの仕事を任されている。一方、絵を描くと力強いタッチで一気に何枚も仕上げたり、気に入ったことにはとことんのめり込む一面も見せる。学園での「アート活動」では、主に絵を描いたりカッティングシールでのコラージュに取り組んでいる。活動が始まった頃は、マジックやクレヨンで丸を書いたりしていたが、絵の具に慣れてくるとその感触を楽しむかのように、色んな色をどんどん重ねて塗っていた。純粋に色を楽しんでいた描き始めの頃から比べると、少しずつ自分のイメージを表出することへの気づきが感じられ、そのフレッシュな表現から楽しさが伝わってくるようである。

 

 

 

「無題」2017

 

 

 

「無題」2017

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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