清水 貴久

しみず たかひさ

 

1985 年生まれ 上田市在住

 

清水さんがゴミとして捨てられたペットボトルを支援員が見て、その値札が手描きだということに気付いた。いつからその行為が行われていたのかはわからない。そして、それはなぜなのかもわからない。ひとつだけ確かなのは、清水さんはゴミになった物を、価値のある作品へと変化させたことである。

 

 

「無題」

 

 

2017年図録より

 

それはある日、偶然発見された。

人目をさけて、音をさけて、静かに部屋で過ごす事が多い清水さん。

清水さんのお弁当のゴミを職員が仕分けしているときに、 ペットボトルに貼られた値札のシールが手描きである事に偶然気づいた。その次も、その次もペットボトルには本物そっくりに書かれた値札が貼られていた。一体、いつからだったんだろうか? ペットボトル以外の物に貼ってあるのを見つけると職員は貴重だと言って喜んでいた。これは作品だろうか?おそらく本人にそのつもりはない。でもなんだろう。気づいたときに感じる驚きと、そしてその後の世界がほんの少しひっくり返る様なこの感触は?当たり前だと思っていた日常がこの小さな手描きの値札一枚によってそうではないのだと教えられた。とんでもない装置を思いついたもんだ。それも誰にも告げずに。きっと僕らの目は日常の細部へフォーカスする事を余儀なくされるだろう。そうする事が世界をより色鮮やかにしてくれる事を、清水さんは分かってたんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

「無題」制作年不詳

「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラム
信州・アート・リングス ~文化でつながる。文化を創る。そして美しい未来へ~

長野県では、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と
「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムを開催します。
長野県の魅力ある文化プログラムをお楽しみください。

東京2020 NIPPONフェスティバル

主催-長野県/長野県教育委員会/ 信州ザワメキアート展2021 実行委員会
共催- (公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 / 茅野市美術館
長野県 令和3年度 障がい者の芸術作品展開催事業
長野県県民芸術祭2021参加

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