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月内 祐樹

つきうち ゆうき

 

1982 年生まれ 上田市在住

 

月内さんの作品を観ると、ペンの細い線が何層にも重なっている部分と、大きく残された余白がある。ひたすら積み重ねられ奥行きを生み出した線は、多数の色が重なっていても濁ることなく美しい。よく見ると小さな線の中には文字を読み取ることができるが、一瞬は意味を持っていたであろうその言葉は、時間と共にかき消されて痕跡だけが残っている。

 

 

「無題」

ボールペン、紙

 

 

2016年図録より

 

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彼の作品は細かい点のような線が幾層に重なりグラデーションを作り出している。
画面の端にかたまるように描かれたものもあれば、何かリズムのような規則性があるかのように全体に描かれているような作品もある。
彼の作品を職員は「アナログが反乱」していると話している。
よくよく目を凝らすとどうやら、点のように細かく小さいそれは、文字や何かの形だということがわかる。習作のような作品はバイクらしきものの輪郭を描いているものもあった。
沢山の文字や形が書き込みの蓄積された部分は、もはやそれらのつくられたとは思えない深い「色の塊」が紙の中にうまれている。
幾層にも重ねられた文字や形が、画面の中に不思議な奥行きをつくっているのだ。
以前、彼に関わっていた支援者が、美術家に「こんなにも色を重ねているのに色が濁っていない」と言われたことを自身の驚きも含め評していた。

2009 年 チカクニアルセカイ 自分の世界を表現したい!障がい者アートの現在 出展

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

© ZAWAMEKI SUPPORT CENTER