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斎藤 辰夫

さいとう たつお

 

1929 年生まれ 松本市在住

 

ノートのマス目のひとつ、ひとつが、不思議な記号で埋め尽くされている。斎藤さんは、何かをつぶやきながら、毎日マス目を埋めていく。それは彼にしか解読できない文字なのだろうか?

 

 

「無題」

ボールペン、ノート

 

 

2016年図録より

 

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彼彼が暮らす施設のスタッフが、あるとき『ノートにこんなことを書き続けている人がいるんです。』と何冊かのノートを見せてくれた。
国語の漢字練習帳のマス目を、作者しかわからない文字なのか、記号なのか、不思議なカタチ、模様、線で埋められている。
それはまた元のページに戻ってさらに書き重ねられている。
ページをめくると、また新たな世界が現れてくる。
施設での生活が長い作者がいつからこんな表現行為をしているのかは、支援スタッフも代替わりしてわからないという。にぎやかなところが苦手な彼は、活動の部屋の片隅で、あるいは自分の部屋で、ひそかに、黙々とのノートに向かって書き続けている。
毎日毎日、自分の頭に浮かぶモノガタリをつぶやくかのように、あるいはお経をとなえるかのように、一つ一つマス目を埋めていく。
誰に何と言われようと、どう評価されようとひたすら埋めていく。
黙して語らない彼であるが、なんとおしゃべりなノートだろうか。
ノートを開けば、ペチャクチャとおしゃべりが聞こえてくる。

「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラム
信州・アート・リングス ~文化でつながる。文化を創る。そして美しい未来へ~

長野県では、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と
「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムを開催します。
長野県の魅力ある文化プログラムをお楽しみください。

東京2020 NIPPONフェスティバル

主催-長野県/長野県教育委員会/ 信州ザワメキアート展2021 実行委員会
共催- (公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 / 茅野市美術館
長野県 令和3年度 障がい者の芸術作品展開催事業
長野県県民芸術祭2021参加

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