原 弘志
はら ひろし
1992 年生まれ 駒ケ根市在住
原さんは、自分の視覚記憶と空想を混在させた野球場を作っている。彼は年に一回、名古屋に野球観戦に行くのが楽しみで、その時見た広告看板をリアルに再現するだけでなく、架空の看板も独自に描いている。
「原崎中日球場」
鉛筆、色鉛筆、水彩絵の具、紙、セロファンテープ
養護学校を卒業した後、福祉施設で豆腐やお菓子作りの仕事に従事している。 仕事は予定通りでないと気分が悪くなるほど、きっちり、しっかりとこなし、土日祝日等の休みの日を中心に、創作活動に取り組む。 本人は年に一度の「ナゴヤドーム」への旅行を楽しみにしており、今まで5 つの球場を制作。 今回の作品は「原崎中日球場」とあるが、執拗なほど沢山の「カンバン」がつけられており、実際に見てきた看板を再現するだけでなく、架空の球場を借りて、現実の世界と想像上の世界を融合しているようだ。 本人の記憶と想像が組み合わされた『カンバン』が飾られた球場を、目を近づけてじっくりと鑑賞し、面白がっていただきたい。