尾澤 佑貴
おざわ ゆうき
2008 年生まれ 長野市在住
24 分の1スケールの旧車群は、ダンボールをフリーハンドで切り出したパーツをグルーガンで貼り合わせて作られている。その細部まで再現された車を尾澤さんは大切に持ち歩き、壊れたら修理する。修理が不可能になれば廃車とし、そのパーツは他の車に使ったりもする。車の歴史・構造などを熟知し、すべてに渡ってリアルにこだわるのが尾澤流だ。
左から
「スバル360」「スバルR2」 「スバル サンバー」
「富士重工業 スバル360」 「マツダ K360」
ダンボール、セロファンテープ、樹脂 他
2019年図録より
外装だけでも作者の車への愛情が伝わることは疑わないが、ハンドル、ミラー、ワイパー、ボンネットの中のエンジン、スペアタイヤ、ステッカー等まですべてが本物の車両と同じように配されることを目指して作られた作品である。尾澤佑貴君は、小学校2年生のころから立体の車を作り始めた。ともかく、旧車が大好き。お気に入りの旧車の24 分の1スケールの車を、フリーハンドで段ボールや厚紙から型紙を切り出し、グルーガンで組み立てる。大好きな車両をどこにでも持ち歩く。グルーガンで何度も補修し、それでも壊れてしまった車は「廃車」にして、自分の家の「中澤オート(株)」(尾澤君命名)に置いてある。「廃車」からパーツを取り出して、現在の車に装備させたりもする。尾澤君にとっては本物の車なのだ。将来の夢は愛読する旧車雑誌『オールドタイマー』の編集者になること。そして旧車に乗ることだが、今は、紙や段ボールで夢の車をつくり、思い通りのステッカーを貼り、それを動かして楽しんでいる。(木内)
左から 「コニーグッピー」2019 「トヨタダイナ」2018 「ケサブロー」2017
「富士重工業スバル 360」2018 「ダットサンシングルピックアップ」2019
「ホンダT360」2019 「サンバード1050」2019 「銭ブル」2019 「ゼロ戦21 型」2019
「富士重工業スバル360」2018