宮下 一夫

みやした かずお

 

1945 年生まれ 上田市在住

 

なんという大胆な構図、太くて力強い線、鮮やかな色使い!宮下さんは「絵を描くことは仕事だ」と話す。福祉施設で絵を描くようになる前には、長い入院生活があったそうだが、今は自分の天職を見つけたようだ。

 

 

「トラ」(左上)  「クジラ」(左下)

「ひまわり」(中左上)  「無題」(中左中)  「無題」(中左下)

「トラ」(中右上)  「浅間山」(中右下)

「浅間山」(右)

アクリル絵の具、紙

 

 

2018年図録より

 

なんという大胆な構図、太い線、鮮やかな色遣いだろうか?観る者の目をくぎ付けにしてしまう。
若いころは山仕事や、就労、そして施設での生活もしていたが、病気になり精神科病院に入院。長い長い入院生活からようやく退院して、福祉施設に暮らし、アート活動をメインとする通所施設「風の工房」に通うようになってそこで初めて絵を描き始める。当初はスタッフのサポートで、小さな紙に丸を描いてそれを絵の具で塗りつぶす遊びから始まったが、その後大きな紙に自分で選んだ色で下地を塗り、そこに大胆な浅間山を描き始めた。それが「絵を描くことは仕事だ。」となり、真剣に絵に向き合うようになっていった。いろんなところで展示され、高い評価も得て、自信につながったようだが、真剣になるほどに調子を崩し、入院することもあったらしい。今は力を抜いて山シリーズから動物シリーズへとモチーフも広がり、ゆったりと自分のペースで制作するようになっている。色見本を見ながらいろんな色を混ぜ合わせて、自分で納得できる色も創り出している。
作者のこれまでの苦労の人生を想うととても重苦しいものがあるが、退院後絵を描くという「しごと」を見つけ出し、「風の工房で仕込まれた。」というご本人の言葉は、今まさに自分のペースで、穏やかな心を取り戻しつつ、今を肯定し、自分らしい人生を生き直しているかのようだ。この色と、大胆なタッチにはそれがあふれている。そして観る者に「それでいいのだ!」という思いを抱かせてくれる。(関)

「浅間山」2016

「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラム
信州・アート・リングス ~文化でつながる。文化を創る。そして美しい未来へ~

長野県では、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と
「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムを開催します。
長野県の魅力ある文化プログラムをお楽しみください。

東京2020 NIPPONフェスティバル

主催-長野県/長野県教育委員会/ 信州ザワメキアート展2021 実行委員会
共催- (公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 / 茅野市美術館
長野県 令和3年度 障がい者の芸術作品展開催事業
長野県県民芸術祭2021参加

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