千太郎

せんたろう

 

2005 年生まれ 松本市在住

 

槍ヶ岳、北アルプス、常念岳…黒のマジックペンを使ったくっきりした輪郭線で区切られ、色鉛筆で丁寧に色付けられた山の絵は、中学生が描いた絵である。千太郎さんは誰かから描き方を教わったわけでなく、自分で工夫した描き方で身近にある信州の山々を描いている。

 

 

「常念岳」(左下)  「槍ヶ岳」(左上)  「八ヶ岳」(右下)  「浅間山」(右上)

油性マーカー、色鉛筆、紙

 

 

2018年図録より

 

くっきりとした稜線と山ひだが描き込まれ、丁寧に色鉛筆で柔らかい色が塗られている北アルプスの山々。山肌に現れる陰影や色合いは区切って描いてある。思わず気持ち良い絵だな、と言いたくなってしまう。
とてもシャイで几帳面な作者である。以前はイラストやロゴマークが描かれたバスを記憶をもとに丁寧に描いていた。中学2 年生になって、自宅の窓から見える北アルプスを描き始めたそうだ。見たことのない山はネットで画像を探して描いているとのことだ。担任教師は「別に描き方を教えた訳でもないのに、自分流に工夫して描いている。学校ではあまり山の絵は描かず、バスや車などの乗り物が多い。それらの絵もネットで調べて色を忠実に色鉛筆で塗っている。色鉛筆にこだわっているのは持ち運びしやすくて、塗りやすいからとのこと」とコメントしている。いったい作者は色鉛筆を走らせながらどんなことを思うのだろうか。(関)

 

 

「槍ヶ岳」2018

 

 

 

「北アルプス」2018

 

 

 

「常念岳」2018

 

 

 

「御嶽山」2018

 

 

 

「八ヶ岳」2018

 

 

 

「浅間山」2018

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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