鈴木 かよ子

すずき かよこ

 

1958 年生まれ 北佐久郡軽井沢町在住

 

 

鈴木さんは福祉施設に入所した10 歳頃から60 歳の現在まで、長い年月にわたりずっと同じ絵を描き続けている。もしかすると入所前から描いていたのかもしれない。それはいつも同じ女の子の絵で、本人に尋ねるとその女の子は自分自身らしい。ハガキくらいのサイズに切られた紙の表側には笑顔の女の子と太陽と花、裏側には太陽と花が描かれている。花はひまわり、チューリップ、タンポポなどだそうで、女の子の洋服も花もピンク、黄色、オレンジといった色で毎回同じように塗られている。
過去の作品はもう処分されていてなくなってしまったが、今までにどれほどの数の同じ絵を描いてきたのだろうか?以前は輪郭線の中にきっちりと色を塗っていたのだが、最近では視力が落ちてきたのか線からはみ出したり雑な塗り方になったりしていて、描き続けている年月の長さを感じる。その温かみのある優しい自画像は、自分を映す鏡のように鈴木さんの部屋の壁に何枚も飾ってある。(大谷)

 

 

「わたし」 ~2018