中澤 要明

なかざわ もとあき

 

1975 年生まれ 松本市在住

 

中澤さんは牛、人物、車など、同じモチーフを繰り返し描く。それには規則性があり、彼の強いこだわりが感じられる。スケッチブックに描かれる絵は日々の記録のようなものであり、繰り返し描かれるものには強い思いが込められているようだ。

 

 

「もとあきさんのカタログ」

油性マーカー、ダンボール

 

 

2017年図録より

 

県内の施設に入所した20 代の頃から絵画や陶芸、木工など創作活動を続けてきた。現在は、日中通う事業所で、半日は創作の時間として絵を描いたり、木工作品を作ったりしている。写真を撮るのも好き。「牛」は各方面で評価の高い、中澤氏の代表的な作品。スケッチブックに一筆描きのように描き連ねていく。その集中する様子やまなざし、数を数えているかのような仕草からは、本人の規則性やこだわりが込められているようである。スケッチブックに絵を描くことは、彼にとって日々の記録のようなもので、テレビのカラーバーのような背景に、出来事やこれからの予定、好きな車などが描かれている。木工で作られる牛や人形、車は、スケッチブックの絵の中から引き出されたもの。木工作品は、卓上糸のこ盤を使って形を切るところから色付けまで一人でこなす。

 

 

 

「牛」制作年不詳

 

 

 

「イス」制作年不詳

 

 

 

左上「蜂」制作年不詳

 

 

 

「スカイライン」2017 

 

 

 

車」2012 -2013

 

 

 

「牛」2017

 

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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