柳澤 誠

やなぎさわ まこと

 

1975 年生まれ|駒ヶ根市在住

 

「中学の時は漢字博士と呼ばれていたよ。」と語る誠さん。以前は日記も書いていたほどで、字を書く場面が日常の中で多く見られます。一見読めない字もありますが、内容は好きなテレビやラジオのこと、その日の出来事など多岐にわたります。鉛筆や墨で文字のみを書くことが多かったのですが、絵具で彩色した上に言葉を連ねる表現にも取り組むようになりました。そして不定形な色面と文字が組み合わさった独特の作品が誕生しています。

(小川 泰生/ 社会福祉法人長野県社会福祉事業団長野県西駒郷)

 


 

Culator

残像のような佇まいで作者の中に存在する言葉が詰まっている。無意識の中にある言葉を私も覗かせてもらっているようで、それはまるで他人の家にある本棚を覗いているような気分になった。

新井 彩香(山ノ内町地域おこし協力隊/ 一般財団法人 山ノ内まちづくり観光局)

 


 

新井彩香さんは、文字と色彩による多層的な平面構造を持つ一見難解な柳澤誠さんの作品との、感覚的な触れ合いを通じて、その奥行きと個の内に秘められた創造性に気がついたようです。このようなアート体験を、今後も伝えていってもらいたいと期待します。

(小海町高原美術館 学芸員 鈴木一史)

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