上谷 恋

うえたに れん

 

1998 年生まれ|駒ヶ根市在住

 

塗り絵が好きで取り組んでいた恋さんでしたが、美術活動で絵具を使って積極的に制作するようになりました。最近取り組んでいるのは彩色した画用紙の上に絵具のついたビー玉や木の実などをコロコロと転がしながら何度も痕跡をつける技法です。ビー玉や木の実に絵具をつけるのは支援員で、恋さんがそれを落とす場所を決め、画用紙が入った箱を揺らしながら制作は進みます。お互いの共同作業の中で出来上がった作品です。

(小川 泰生/ 社会福祉法人長野県社会福祉事業団長野県西駒郷)

 


 

Culator

この偶然世界は見る人によって違う景色になるのは当然ですが、私にはもう一つの偶然を感じずにはいられません。というのもこの抽象に一本木公園そのものを見つけてしまったからです。

阿部 澄夫 (一本木公園バラの会事務局長/ デザイナー)

 


 

阿部澄夫さんは上谷 恋さんが作った一枚の作品、その色彩から自身が普段働く一本木公園の季節や環境によるバラや自然の景色、その変化を思い浮かべられました。色や形というものが与えてくる影響により、作品をみる人それぞれが異なる印象を受ける、それが美術作品の持つ力だといえます。

(小海町高原美術館 学芸員 鈴木一史)

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