河北 泰博
1958 年生まれ|北佐久郡立科町在住
恥ずかしがりやな河北さん、少し照れ屋で顔をそむけてしまうこともありますが、話しかけるとニコニコと笑顔を見せてくれます。色んな人と関われる絵を描く時間をとても楽しみにされているようです。そんな河北さんが描く絵はご本人の日常です。野菜の絵はいつもみんなで野菜を育てているから、車の絵はお出かけが楽しかったから、河北さんの作品には日々の暮らしを大切にする優しさと素直な喜びが感じられます。
(小池 彩乃 / 社会福祉法人しらかばの会たてしなホーム)
つまり、この作品は鑑賞する側の興味に添って多面的に楽しむことができる、そういった可能性を持っていることが、強みといえるのではないでしょうか。
細野 夏未(司書)
司書としての支援の仕組みである“レファレンス” の方法を例に解説を述べてくれた細野夏未さんは、河北泰博さんが描く素朴でありながらもシンボリックな絵にはデザインやイラスト、工芸など、様々 な可能性が秘められていることを示し、鑑賞のためのヒントを教えてくれています。
(小海町高原美術館 学芸員 鈴木一史)