栗原 勝之

Katsuyuki Kurihara

 

1970年生まれ 伊那市在住

 

 

空 Sky

 

黒の細い線で緻密に描かれた無数の仏像。細部まで作り込まれた陶芸作品。その顔は栗原さんの好きなロールプレイングゲームのキャラクターと、どこか似ている。人は目に見えないものや自然現象に畏敬の念を抱き、祈りを形にするが、栗原さんは自身の根源的な欲求を表現している。それは宇宙の中の自分の存在を確かめるためなのかもしれない。

Numerous images of Buddha are painted with fine black lines in precise detail. Ceramic works of Buddha also have been made in great detail. Their faces somewhat resemble those of characters in the role-playing games that Kurihara loves to play. People are in awe of invisible things and natural phenomena, and give form to their prayers, but Kurihara expresses his own fundamental desires. Perhaps it is to confirm his own existence in the universe.

 

 

無題:油彩ペン、紙
Untitled: oil-based pen on paper

 

 

 

無題:アクリル絵の具、油彩ペン、キャンバス
Untitled: oil-based pen, acrylic on canvas

 

 

 

無題:粘土
Untitled: clay

 

 

日々 Daily life

 

栗原さんは工芸班に所属。主に陶芸と絵画の制作をしています。とても根気良く、一度製作に取りかかると「おわり」がわからなくなるくらい没頭しています。栗原さんの絵の描き方には特徴があり、ドローイングのように対象物を線だけで表現しています。ザワメキアート展2016 に入選後、数々の公募展で受賞してきた栗原さん。今年度の関東地区知的障害福祉関係職員研究大会では「自己表現活動が変えていくもの」というテーマで、トークセッションに登壇しました。今後も素晴らしい作品を生み出してくれることと楽しみにしています。

(支援者 社会福祉法人 しらかばの会 たてしなホーム 小野 道佳)

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

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