月内 祐樹

Yuki Tsukiuchi

 

1982年生まれ 上田市在住

 

 

水 Water

 

月内さんの作品を観ると、ペンの細い線が何層にも重なっている部分と、大きく残された余白がある。ひたすら積み重ねられ奥行きを生み出した線は、多数の色が重なっていても濁ることなく美しい。よく見ると小さな線の中には文字を読み取ることができるが、一瞬は意味を持っていたであろうその言葉は、時間と共にかき消されて痕跡だけが残っている。

When you look at Tsukiuchi’s work, there are many layers of thin lines made by pen and large margins left. Multiple lines overlap to create depth creating a sense of beautiful colors overlapping. If you look closely, you can see letters in the small lines, but the words that would have made sense for a moment have disappeared, leaving only traces.

 

 

 

 

無題:ボールペン、紙
Untitled : ballpoint pen on paper

 

 

日々 Daily life

 

月内さんは、通っているNPO 法人ぽけっとでお菓子作りを担当していて、クッキーやぼうろ、パウンドケーキなどを作っている。その仕事の合間の余暇の時間や、アート活動の時間に描画を行なう。いつもの指定席に座り、外の景色や人の流れを眺める、ひとしきり眺めた後、1 文字言葉を書く。そこからは、一気に画面に文字が埋め尽くされていき、文字と文字が重なりその書き込みが蓄積されて、月内さんの作品ができあがっていくのだ。

(支援者 NPO 法人ぽけっと 大野 征子さんより聞き取り)

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

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