小池 功一

Koichi Koike

 

1963~2020年 諏訪郡原村生まれ

 

 

土 Earth

 

小池さんは16 歳の頃から福祉施設で生活していた。若い頃からカレンダーを手作りして、母との面会、実家に泊まる日などの予定を記していた。その後、ダンボールの土台に予定が書かれたメモを貼り付けるようになった。重みに耐えられなくなるまで紙を重ねられたカレンダー作りは、彼が亡くなる直前まで毎日の日課であった。

Koike lived in a care home since he was 16 years old. When he was young, he made calendars to jot down his plans, such as meeting his mother or staying at his parents’ house. In time, he began to attach these schedule notes on cardboard. Making calendars that could barely support their own weight was his daily routine until just before his death.

 

 

カレンダー:ダンボール、紙、糊、鉛筆、ボールペン
Calendars: cardboard, paper, glue, pencil, ballpoint pen

 

 

日々 Daily life

 

小池さんはザワメキアート展2019 に入選した後すぐの2020 年に亡くなられました。小池さんはカレンダー・ボーイと施設で呼ばれるくらい日めくりカレンダーが好きで、職員さんたちの部屋に来てはカレンダーを破りとるのが日課でした。それほど好きなら自分専用のカレンダーを手作りしてもらおうと、土台となる段ボールとメモ用紙を準備したところ、小池さんは毎日嬉々として紙を糊で貼り付けるようになったそうです。そのメモにはご両親が施設に面会に来る日、実家に帰省する日などのスケジュールが書かれていました。日ごとに増えるカレンダーは何層にも重なり、ずっしりと重くなる度に新しくしていたそうです。

(社会福祉法人 育護会 浅間学園の職員さんより聞き取り)

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

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