小松 康成

Yasunari Komatsu

 

1977年生まれ 駒ヶ根市在住

 

 

水 Water

 

小松さんは、ある日支援者が手渡したペンで紙に線を描き始めた。それまで特に何もせず、福祉施設で自由に過ごしていたが、線を描くという表現が彼の生活の一部となっていった。その線は様々な色のペンや絵の具を使って独特のタッチで描かれる。ゆるっとした線が並ぶ作品は、日々作り続けられている。

One day, Komatsu started drawing lines on a piece of paper with a pen that his supporters handed him. Drawing lines became part of his life, though he did nothing particular at the care home until then. The lines are drawn with a unique touch with various colors of pens or watercolors. The works, which are lined with gentle lines, continue to be created daily.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無題:水彩絵の具、紙
Untitled: watercolor on paper

 

 

日々 Daily life

 

コロナ禍がきっかけとなり、以前よりも日課として線を描くようになりました。主に午前と午後の活動始めに取り組んでいます。線を描くことが小松さんにどんな意味があるのかは分かりませんが、毎日集中できる楽しい行為であることは間違いないように思います。基本的に線しか描かない小松さんですが、ごく稀に美術活動に参加している他の利用者さんの表現方法が気になったことがあります。自分も同じことをやりたいから用意して欲しいと意思表示がありました。実際に体験してはみたものの気持ちが向くことはなく、また線描きに戻っていきました。

(支援者 社会福祉法人 長野県社会福祉事業団 長野県西駒郷 小川 泰生)

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

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