南茂 義明

Yoshiaki Nammo

 

1963~2023年 佐久市生まれ

 

 

土 Earth

 

南茂さんは子供のころから毎日ノートにボールペンで線を書いてきた。福祉施設で生活するようになってもその日課は続いた。線は何度も重ねて書かれているため、ノートには穴が空いている。その行為は彼が59 歳で亡くなるまで続けられた。

Since childhood, Nammo has been writing in his notebook every day with a ballpoint pen. His daily routine continued even after he moved to a care home. The lines are written over and over again, often leaving holes in the notebook. He continued this practice until his death at the age of 59.

 

 

 

無題:鉛筆、ボールペン、ノート
Untitled: pencil , ballpoint pen on notebook

 

 

日々 Daily life

 

南茂さんがザワメキアート展2026 に入選した際にテレビ局の取材があり、放送後に南茂さんのお母さんが「近所の人から“お宅の息子さんをテレビで見たよ” と言われて、初めて義明の存在が認められた気がした」と涙ながらに施設の職員さんに電話があったそうです。残念なことに南茂さんは2023 年に亡くなりましたが、施設のアート活動でボールペンを筆に変えて油彩でも線を描くようになり、たくさんの作品を残しました。お葬式の際の柩には「天国でも描いてね」と、油彩で描いていた時のエプロンが入れられたそうです。

(社会福祉法人 育護会 浅間学園の職員さんより聞き取り)

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター

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