浜 昌平

はま しょうへい

 

1979 年生まれ 茅野市在住

 

浜さんは幼い頃から絵を描くことが好きだった。彼は、絵画教室に通ったことがあるそうだが、すでに自分の絵画のスタイルを確立していたようだ。どの絵からも背景にある彼の思い出や物語が感じられる。

 

 

左から

「諏訪湖畔」  「S・H さん」

色鉛筆、ボールペン、紙

 

 

2017年図録より

 

幼い頃から絵本を読んだり絵を描くことが好きで、養護学校時代から、好きなキャラクターのイラストや漫画を描いたりしていた。20歳の頃から近所の絵画教室に通い水彩やアクリルも習ったが、自分自身で色鉛筆を選び、制作してきた。好きな場所で写真を撮ってきて、それをもとに自室で描く。鉛筆でうすく下書きをし、0.3mmのペンで下書きの真上をはみ出すことなく描く。色を塗るのも一本一本線を引くように描くのでとても時間を要するが、それが繊細で緻密な色合いを生み出している。描かれた風景には、実際に訪れた本人の心の中の物語が込められ、そこに登場する人物の表情にも、その人に対する愛情が感じられる。また、ノートは、毎日書いている日記である。起こった出来事だけでなく、これからの予定を確認するために書いたりもする。絵と同様に、文字も傍らにある新聞や雑誌などを見ながら写すように書いていた。

 

 

 

「リュクサンブール公園の朝」2008

 

 

 

「風に乗って」2011

 

 

 

右上「紫陽花」2013

 

 

 

「ハスの実」2012

 

 

 

 

 

「日記」2017

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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