アーモンド

1976 年生まれ 千曲市在住

 

その絵は、繰り返し描かれた小さな花や葉っぱといったモチーフで埋め尽くされている。そんな緻密な作品を描くと疲れるのではないかと問うと、「絵を描くことで不安や焦りから逃れられる」という答えが返ってきた。自宅から出ることに大きな不安があるアーモンドさんの代わりに、作品が他者と交流してくれることも更に大きな喜びになっているようだ。

 

 

「Love & Peace」

鉛筆、色鉛筆、紙

 

 

2017年図録より

 

学生時代はサイケデリックなドロドロとした絵を描いていた。病気になり自宅に戻り、最初は詩画を描いていたが、よく聞いていたジョン・レノンの世界を表現したくなり、体調を整えるためマラソンをしていた時、周りの木々の緑に圧倒された体験から、現在のような大きな木の中に大好きなジョン・レノンの『Love&Peace』の世界を表現したいと、また同じパターンの図柄を細々と描いているときは、襲ってくる不安や焦りが収まり、安寧感が得られると、作者は言う。
外に出て他者と交流することに強い不安感を覚えてしまう作者であるが、絵の中には他者との平和で穏やかな関係を作りたい、今は自宅にこもって黙々と絵を描く日々だが、作品を通して人とつながっていきたい、という切実な願いも込められているようだ。作者は世界中に子供たちが学ぶ場が作られることや、福祉の現場が充実していくために、自分の絵が売れたら是非役立てたい、とも言う。

 

 

LovePeace2016

 

 

 

 

LovePeace2013

 

 

 

LovePeace2015

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

© ZAWAMEKI SUPPORT CENTER