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渡邊 重雄

わたなべ しげお

 

1977 年生まれ 上田市在住

 

大胆に描かれた人物画は、渡邊さんの好きな有名人たちだ。パステルを使い強い筆圧で仕上げていく。選ぶ色のビビッドさと、描かれた人物のまなざしの強さが、観る者を引き込む。

 

 

左から

 「無題」  「レイ・チャールズ」  「無題」  「無題」  「無題」

鉛筆、パステル、画用紙

 

 

2016年図録より

 

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20 年程前に支援者の勧めで彼は絵を描き始めた。
また同時期に自分自身の障がいについて語るという当事者研究のような話を支援者と一緒に学校など公演しまわっていた時期もあった。
彼自身の気持ちとどう折り合うかということを真摯に見つめた結果、彼は現在も絵を描いている。
平日3 日間の廃品リサイクルの仕事と土曜日作業所に通い、金曜日1 日だけアトリエで絵に向かう。
彼の人生は決して順調なものではなかったようだ。
現在、パステル画に再び取り組んでいる。
好きな芸能人や歌手をモチーフに、筆圧強く色を塗り込む。
休憩時間はスタッフや同じアトリエの仲間に冗談を言う。
カラフルな色合いを好む「現在の彼」が、描く大きな目が特徴のポートレイトは華やかでとてもポップだ。

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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