羽生田 惇

はにうだ あつし

 

1991 年生まれ 須坂市在住

 

羽生田さんは、歴史上の人物や、映画などの題材を人形劇に仕立てる。薄い紙で作られたその人形には独特な動きがあり、生き生きとしたシーンを生み出している。

 

 

「銃を持った西部保安官、投げ縄を回す西部保安官、投げ縄を投げようとしている西部保安官」

紙、セロファンテープ、鉛筆

 

 

2018年図録より

 

羽生田さんの物語の主人公である人形たちは、紙、鉛筆、セロテープ、はさみ、たった4つの道具で、次々と作り出されている。人形たちは、ジャズドラマーや輪投げをする西部保安官など、動きに特徴のある人物像、あるいは、平家物語や明治維新などの日本史やディズニー映画の一場面を背景付きの群像で作り出したものまで、国を超え、時代を超え、幅広い。
羽生田さんの最も関心のある事は、本物のようにリアルに動くことだ。動く仕組みはオリジナル。立体的になった人形とつながった紙を引っ張ると人形が動く。自分自身の体で動きを確認し、その動きを参考に、人形に取り付けた紙を何度も動かして完成させる。
支援者によると、羽生田さんは制作中もお話をしながら、人形を作りあげるのだそうだ。そして、どんな場面かを尋ねると、人形を動かしながら説明をしてくれる。展示や写真では、静止した人形を見ていただくしかないが、羽生田さんが物語を話しながら動かしたときに、人形たちは一番の輝く姿を見せるのだ。(木内)

 

 

「江戸城無血開城の会談」2018

 

 

 

「銃を持った西部保安官、投げ縄を回す西部保安官、投げ縄を投げようとしている西部保安官」2018

主催  長野県 | ザワメキサポートセンター
共催  長野県教育委員会 | 信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)
障害者芸術・文化祭のサテライト事業
長野県県民芸術祭2023 参加

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